2011年3月25日金曜日

ふねに告白

柱の修繕にともない、ふね(豆腐を放つ水槽)をこわして
新しいものに替えることになった

ふねよ ありがとう
掃除は師匠にまかせてばかりだったけど

あるときその楽しさをおぼえてからは

精一杯みがいたよ

からだ半身つっこむとそこはステンの銀世界

とうふが湯気をあげてくっちゃべっていた

周囲にはったステンの凹凸、とびでた鉄クギ、タイルのいろ、配置
よくみて さわって 記憶にのこしておこう

いざいなくなるとわかると急にわき起こる おきまりの執着
一時的なものだから あえて愛着とはいわない

さいごの日まで しっかり機能して 思い残すこともないだろう 

正面には家の者が代々マジックで塗り足してきた
美濃屋、、、初代は左利き??

慣れ親しんだ景色に さようなら

 ふねよ ありがとう


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