先日腕に ばちっ と油がはね あやうく大ヤケド というアクシデントがありました
傷あとに残ったら気になって仕方ないな と思えるほどの範囲だったので
すぐさま店の水(キンキンにつめたい)で骨の芯まで冷やしつづけ
その間師匠は やけどに効果があるという馬油を求めに 森下・みの家さんまでかけつけ
そして おどろくべき物体をたずさえて戻ってきました
ヤケドしたてのときには これを肌に直接のせるといい とわざわざ
職人さんがその場で 馬の身を切り落として持たせてくれたのでした
もろに 脂、白、というかクリーム色
ところどころ赤い肉もついていて はっきりいって グロテスク・・・
おっかなびっくりその物体をみつめるあしもふをよそに
師匠は腕に塊をのせてくれました
このときの なんともいえない感覚を わすれることは できません
不思議でした 馬の身は 常に体温よりいくらか冷たい状態を保ち
肌とふれる部分はほどよく溶けて ぴたりと密着してくれるのです
その素晴らしさは いままでのヤケドで とっかえひっかえ使った保冷剤とは
くらべものになりません
馬の細胞がわたしの熱をぐんぐん吸い取る感じがわかりました
その晩 馬の生身を装着して10時間ほどたったころ 中を確認したら
5ミリほどの水ぶくれを除いたほかは どこをやけどしたのか判らないほど 元通り
その後のケアとして 小ビンにはいった馬油をこまめにぬっているんですが
これまた 肌なじみよく 荒れたヒジヒザにまで潤いが戻り 効果に目を丸くしています
このたび身を削られて派遣された馬には 助けてくれてありがとう と念じ
みの家さんの知恵とご厚意に心から感謝します
厨房での常識 といっても そうそう手に入る素材ではなし
知らない人もおおいとおもいますが 馬の油の底力を 身をもって体験したあしもふでした
今までワセリンで乾燥対策をしてたけど これからは馬油だ!
そういえば、今まで両方に行ってるのに気づきませんでしたが、桜鍋の名店も豆腐の名店も「みのや」ですね。
返信削除匿名さん、毎度ありがとうございます。そう偶然同じ店名なので、たまに予約の間違い電話かかってくることも(笑) みの家さん、これからの時季、うちわ片手に桜鍋つつきながらビールが最高です。 あー、書いてたらたべたくなってきた!
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